サトイモに似た焼き物? 茶の湯展に突撃!




どうも,野良百姓です.

とあるブログに,茶道具がまさにサトイモとかいうコメントがあったので,実際に見に行ってきました.

平日なので比較的すいていましたけど… やっぱり人多いですよ…

実際どうなのよ?

南蛮芋頭水指

サトイモのセレベス

確かに,サトイモの親芋とでもいいましょうか,セレベスという品種 (おやさい村のおいも畑通信より引用) にそっくりだな,と思いました.
そうですね,南蛮芋頭水指 (湯木美術館HPより引用),間違えではないでしょうね.いいネーミングセンスだと思います.

そのブログで挙げられているイケてるネーミングの仮説として,茶人は知識人だからだ,というものがありました.

まぁそれ自体はあり得そうだと思うんですが.実際に日本にサトイモとかが入ってきたのはいつなんでしょうか? 気にならなかったんですかね?

サトイモの日本起源はいつ?

というわけで,農業を科学してく,ということを掲げている以上,私としては調べる必要がありそうです.
この手の栽培起源の話は,中尾佐助先生の「栽培植物と農耕の起源」あたりを探していくのが順当かなぁ…と思って読みましたが,何にも書いてありませんでした.コマッタな…

次に思いついたのが,国分牧衛先生の「新編 食用作物」です.様々な食用作物が掲載されている,作物学のバイブルともいえる本で,私も学生時代に購入しました.

その中には,なんと,タロイモの項目がありました.ということは,同じ仲間のサトイモも載っているのでは…

はい,載っていました.この本の記述によると,日本への伝来は縄文後期で,イネよりも先に伝来しているのではないか,ということでした.これについては,遺跡などからの出土物があったのか,また,花粉が地層中から発見されているのかということが裏付けとして必要でしょう.この辺については記述はありませんでした.残念.
また,「渡来先は中国南部から海を経てのもの,あるいは南洋から黒潮に乗って直接渡来」したと考えられているようです.沖縄や奄美大島では南洋流のサトイモの水田栽培というものがあるそうです.確かに水をたくさんやるとおいしいサトイモができるという話もありますので,水田転作で育てるとおいしく仕上がるかもしれませんね.おそらく各種の補助金対象じゃないと思いますが.

ちなみに学名とその意味は…?

サトイモの学名はColocasia esculenta (L.) Schott var. antiquorum (Schott) Hubbard & Rehderというそうです.
Colocasiaはセイヨウスイレンの一種 (Egyptian water-lilly) の根 (正しくは地下茎) のことを指すギリシャ語らしいです.確かに画像検索をしてみると,セイヨウスイレンの地下茎はサトイモの親芋のような形をしているようにも見えます.
esculentaは食べることのできる,という意味のラテン語であるesculentusの女性単数主格形かなぁ,たぶん.

つまり,食べられるセイヨウスイレンの仲間の地下茎っぽいやつ,っていうのが最初の意味のようですね.おもしろい.




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研究者になることはやめましたが,農とともに心はあります. 何とか「修士(農学)」の学位を獲得できた模様.このブログもそろそろ真面目に書かないと... と思っています.